
2010年02月26日 トピックス
平成22年度第Ⅰ期「リサーチ・レジデンス・プログラム」及び「芸術文化・国際機関推薦プログラム」において、多数のご応募をいただきありがとうございました。
厳正なる選考の結果、下記のとおり、20名のクリエーターが選出されました。
ご応募いただきました皆様、誠にありがとうございました。
審査員講評(総評):
ヴィジュアルアート
いずれのプログラムに関しても、滞在目的・内容や計画が明確であることが審査をする上で重要な評価基準となった。選ばれた方たちの表現手段や分野、出身地域も多岐に渡っており、滞在中の制作やクリエーター間の交流から新しい何かが生まれることを期待している。(大阪電気通信大学教授 原 久子)
2010年代に突入し、ますます多様化する世界各地の政治的、社会的な環境下において、新興国からも低成長地域からも、アーティストはクリエイティブな発信を続けている。トーキョーワンダーサイトのレジデンスは、このような複雑な世界の様相を個々人のアーティストの生の声や相互のディスカッションを経て実感するためのプラットフォームであり、文化政策的な指針が全くもって脆弱な我が国において、個人レベルの体験はその重要度を増している。申請者数の増加と滞在国の多様化が見られた今回の審査は、対話のための場という切迫したニーズを感じさせた。(森美術館チーフ・キュレーター 片岡真実氏)
音楽
レジテンスは与えられた貴重な場である同時に、多様な考え方に基づくさまざまな可能性をもった人達が、導く側と一体となり、創造活動をより活性化する為に、
自らも切り拓き、創り出すことを行ってゆく場としてのぞむ自覚をもつことが望まれる。(作曲家・ピアニスト 一柳慧)
パフォーミングアート
全体的にパフォーミング・アーツ分野とはいえ、そのほとんどが他分野とクロスしており、その身体性や一回性の観点で選定することは難しかったが、やはりどのジャンルでも問われるべきはコンセプトの強度であり、その行為とリサーチの必然性である。また、パフォーミング・アーツ分野のリサーチ方法について新しい方法の提案がもたらされることを期待したい。
(NPO法人アートネットワーク・ジャパン プログラム・ディレクター相馬千秋氏)
デザイン
ジャンルをまたがっての応募者が増えており、今後、デザインの可能性を拡げてくれる滞在計画に期待したい。一方、残念ながら今回もプロダクトデザイナーからの応募が少なかった。デザインには未来に向けた考察や、社会の多種多様な課題に対する力強い提案が求められる。様々な文化背景を持つ人々が各自の明快な目的、課題を携え集うアーティストインレジデンスという場を活かした自発的なリサーチ、制作活動に、デザイナーも積極的に挑んでほしい。
(デザインジャーナリスト、21_21 DESIGN SIGHTアソシエイトディレクター 川上典李子)
【 入選者氏名(活動拠点)】
リサーチ・レジデンス・プログラム
寺田 由希子(日本・ドイツ)
リ・シャン(中国)
ギョンウォン・ムン(韓国)
ガッサン・ハラワニ(レバノン)
ルシア・モム(スペイン)
エヴァ・ノエス(スペイン)
ビシュワ・シュロフ(インド)
マルワ・アルサ二オス(レバノン)
ジョンウン・リム(韓国)
雨宮 庸介(日本)
トロイ・イノセント(オーストラリア)
リャンシン・ジン(中国)
エリック・ペレイラ(アメリカ)
森下 周子(イギリス)
フォルカ-・モラーヴェ(ドイツ)
アメリア・グルーム(オーストラリア)
芸術文化・国際機関推薦プログラム
ベルトラン・ムニエ(フランス)
オリヴィエ・カルマン(フランス)
デニス・ブリュージュ(フランス)
ユハ・コスキネン(フィンランド)
計20名(順不同)
※滞在決定者の滞在は、平成22年度事業計画及び予算が平成22年3月31日までに理事会で承認された場合において確定となります。