吉田真由子
静岡県下田市生まれ
現在 東京都在住
主な個展
2008 「天を仰いで沈んでいく」 現代ハイツGallery Den、東京
「to ashes」 巷房階段下、東京
2007 「沈黙を破ってはならない」 巷房階段下、東京
「magma」 アトランティコギャラリー、東京
2006 「とらわれ」 ギャラリーQ、東京
主なグループ展
2007 「トーキョーワンダーウォール公募2007」入選、東京都現代美術館
「The Party」 ギャラリーQ、東京
2006 「ラスト・スパート2006展」 ギャラリーQ、東京
作家ステイトメント
生まれてから一度も言葉を発していない。常にそんな感覚を抱いてきました。たとえこの騒然とした世界に身を置き、機能していても、私が吐き出す言葉には意味が乗ってこず、ただ空になった音になってしまう。そして深く沈黙に沈んでいくのです。
ただし吐き出された後に、身体の中に残されるものがあります。言葉からこぼれ落ちて正体不明のまま、うまく捕らえることのできなかった何か。それは澱となって身体の中に沈殿していき、疼いてはその存在を忘れさせてくれないのです。
だからいつも、むせ返りながら、意味をこぼさずにいられる言葉を探して試み、そしてやはりまた、さらに深く不明瞭に落ちていくものを、見つめるしかなくなるのです。言葉になる前のことばを見つける。そんな不毛かもしれない作業を毎日繰り返します。無意識にずっと探し求めている真理のようなものは、きっとこの騒々しい沈黙の中にあるに違いないという、予感を持って。