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コンサート

山本和智 「山本和智エレクトロニクス作品展」

-TEF Vol.10 パフォーマンス<推奨プログラム>

  • 会 期:
    2015年12月25日(金) - 2015年12月26日(土)
    入場料:
    3,000円
    主 催:
    公益財団法人東京都歴史文化財団トーキョーワンダーサイト
    会 場:
    両国門天ホール
    アーティスト:
    山本和智(作曲)、有馬純寿(エレクトロニクス)、山田 岳(ギター)、黒田鈴尊(尺八)、篠田浩美(マリンバ)、久保田晶子(琵琶)、守 啓伊子(三味線)

    イベントチラシをダウンロード (832.5 KB)


P9_mainb.jpg作曲者40歳(不惑)を前にして「思う存分、惑う」ことをテーマに書かれ、「彷徨える流体」にその自らを重ねたシリーズ "Roaming liquid set" から2作品、そして一昨年初演され好評を博した女性プレイヤーのみにその演奏が許される "Trance-media" シリーズの第2作目を初演。また、有馬純寿氏のために書かれたエレクトロニクス・ソロのための作品など、今後、さらなる活躍を期待される山本和智の「特異性」に迫る。

山本和智さん(作曲)へのインタビューを掲載しました!


【プログラム】
Roaming liquid set-#01.Aquifer A/B
Roaming liquid set-#02.Undercurrent
Trance-media I -Oracle-
Trance-media II*
New piece for Electronics solo*(25日のみ)
New piece for Electric guitar and Onomatopoetic orchestra*(26日のみ)

作曲:山本和智|*新作初演
25日と26日はプログラムが一部異なりますので、ご注意ください。

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公演日:2015年12月25日(金)、26日(土)終了いたしました
開 演:25日 19:00(開場:18:30)|26日 15:00(開場:14:30)
(上演時間:90分)
会 場:両国門天ホール
入場料:3,000円

【当日券について】
両日とも予約受付は終了いたしました。

26日(土)14:30より当日券の販売を行います(若干枚数)。


【予約方法】
1. E-mailまたはFaxにて予約を受け付けます。
E-mail: ticket@tokyo-ws.org / Fax: 03-5602-9882
2. 氏名、電話番号、ご希望の公演名、日時、人数をご記載のうえ、件名を「フェスティバル申込み」としてお申込みください。( Faxでご予約の場合は返信のFax番号もあわせてお知らせください。)
3. 代金は公演当日会場にてお支払いください。
4. 各公演とも定員になり次第、または公演前日の17:00をもって予約受付を終了します。 当日券の有無はこちらのページでご確認ください。

※プログラムはやむを得ず変更される場合がございます。予めご了承ください。

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【Profile】

P9_yamamoto.jpeg山本和智
|山口県出身。独学で作曲を学ぶ。オーケストラ、室内楽、アンサンブル、合唱、独奏曲、映画音楽など作曲活動は広範にわたり、作品は東京フィルハーモニー交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団等の演奏団体・演奏家らによって日本をはじめヨーロッパ、アメリカ、ロシアなど広く演奏されている。2009年度武満徹作曲賞第2位(審査員:H.ラッヘンマン)、2010年第5回JFC作曲賞(審査員:近藤譲)など国内外問わず高い評価を得ている。和光大学非常勤講師。(Photo: Yoko Murakami)
山本さんのインタビューはコチラ!

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P9_arima.jpg有馬純寿
|1965年生まれ。エレクトロニクスやコンピュータを用いた音響表現を中心に、現代音楽、即興演奏などジャンルを横断する活動を展開。数多くの演奏会で音響技術や演奏を手がけ高い評価を得ている。第63回芸術選奨文部科学大臣新人賞芸術振興部門受賞。2012年より現代音楽アンサンブル「東京現音計画」を開始、第1回公演が第13回佐治敬三賞を受賞。現在、帝塚山学院大学人間科学部准教授。京都市立芸術大学非常勤講師。(Photo: saya nishida)

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P9_yamada.jpg山田 岳
|現代音楽を主軸に多くの新作初演に携わるほか、パフォーマーとしての活動や舞台制作など、様々な切り口で新しい表現へのアプローチを試みている。国内での活動のほか、これまでにドイツ、ベルギー、中国、マレーシア、シンガポール、ベトナムの各都市に招かれ公演。第9回現代音楽演奏コンクール"競楽IX"第1位。第20回朝日現代音楽賞受賞。桐朋学園芸術短期大学非常勤講師。


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P9_kuroda.jpeg黒田鈴尊|人間国宝・青木鈴慕、青木彰時に師事。早稲田大学人間科学部、東京藝術大学音楽学部、同大学院卒業。NHK邦楽オーディション合格。山本和智作曲の尺八協奏曲"Roaming liquid for shakuhachi and orchestra"を世界初演。2016年にはベルギー・Ars Musicaにコンチェルトのソリストとして招請され、Claude Ledouxの尺八協奏曲、他の世界初演予定。アンサンブル室町、邦楽四重奏団メンバー。

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P9_shinoda.jpg篠田浩美|東京芸術大学打楽器科卒業。ソロ、アンサンブル、オーケストラとジャンルを問わず活動中。またRolandの電子パーカッションやシンセサイザー、電子ピアノのデモンストレーター、さらにはUSTREAM番組の司会など活動の場を広げている。幼児教育にも精力的でリトミックのチーフインストラクターも務める。和楽器奏者としても活躍し邦楽演奏会にも多数出演。ヤングアーティストピアノコンクール(第2位)、川口ピアノコンクール(第3位、教育長賞)、全国ジュニア管打楽器コンクール(銅賞)。千葉商科大学非常勤講師。

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P9_kubota.JPG久保田晶子|アニメ・テレビ音楽の録音、劇中音楽や新作琵琶語り作品の作曲演奏等、古典から現代にいたるまでの演奏活動を展開。インドネシア、香港、ブラジルなど国内外での活動多数。琵琶二人のユニット「谷中琵琶Style」や、 人形芝居との琵琶語り「kikiふぉれすと」、様々な楽器とのコラボレーションなど、既存の琵琶を超えた表現に挑戦している。
【主催・参加団体】
日本音楽集団運営委員、谷中琵琶Style、KiKiふぉれすと、和楽団・煌、アンサンブル室町

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P9_mori.jpg守 啓伊子(三味線)|東京芸術大学大学院音楽研究科 長唄三味線専攻修了。長唄東音会、日本音楽集団、アンサンブル室町 所属。古典から現代音楽まで幅広く国内外にて演奏活動を行う。


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【インタビュー】

山本和智/作曲家。

TEF Vol.6にて奨励賞受賞(デュプイ1975「日原史絵(箏・三味線)+山本和智(作曲)」)。TEF Vol.7受賞記念公演出演。今回推奨プログラムとしてエレクトロニクスのための作品を上演する。

― 独自の音楽性が国内外で高く評価されていますが、まず初めに音楽を始められたきっかけを教えていただけますか?

P9_int1.JPG母の歌う童謡や歌謡曲を聴いて歌うことが好きになり、NHK-FMをつうじて様々な音楽を聴くことに夢中になりました。小学校3年生のころから自分で音を出すようになったのですが、譜面が読めなかったので、音を聞きながら音と譜面の関係を理解することから始めました。それから音楽室のピアノで音を出してみるのですが、家では実際のピアノを測って作った段ボールの鍵盤を弾いていました。もちろん音は鳴りませんが、この鍵盤を押したら、こんな音が出るかな、こんな曲ができるかな?って想像すると、早く学校に行きたくてしょうがない(笑)。次の日、本物のピアノを弾くと、自分の想像した音が鳴っている!と感激する。そんな毎日を過ごしていました。今も作曲するときは手書きですが、この音の鳴らない時間を大切にしています。音に対する欲求が大きくなるからこそ、色んなことがイメージできる。今でも作品が音になる瞬間はとても嬉しいですね。

― 今回、「不惑」をテーマに作曲されていますが、ご自身の中で節目のようなものを感じられたのでしょうか?

P9_int2.JPG固定化したイメージがつかないようどんどん裏切っていきたい。それにぴったりのキーワードが「不惑」でした。節目を意識したことはありませんでしたが、40歳を前にして今できることは全部やってみようと。結果、賛否が分かれる作品ばかり(笑)。本当にいろんなことをやりました。その中で思ってもみなかったテーマや課題が見つかったので、このタイミングで無茶して良かったと思っています。

― 女性のみに演奏が許される作品「Trance-media」シリーズについて教えていただけますか?

最初の作品は、マリンビストの篠田さんのために書いたのですが、本番で突然「うわー」と叫びながら演奏したのです。その時のコンサート全体のテーマは「祭」でしたが、篠田さんが巫女となる瞬間を見た気がしました。僕が求めているものはまさにそれだ!と。古代から超自然的なものと人々をつなぐ存在が、巫女に代表されるようにその多くが女性であったことを考えると、何かが降りてくるような直感的な演奏は女性にしかできないのでは、と思いました。新作も、女性の演奏者である守さん、久保田さんから依頼を受けたのですが、女性のヒステリックな部分を書いて欲しいという要望がありました。この発想もとても面白いですよね。今から演奏がとても楽しみです。

― 作品展のテーマである「エレクトロニクス」の魅力について教えていただけますか?また、今回新たに挑戦することはありますか?

エレクトロニクス的な処理をすると、例えばマイクから音を拾って、エフェクトを使わずスピーカーから出すだけで、生の音とは全然違う音が鳴るわけです。まずこれが面白い。また、技術者との共同作業の中で、真剣にその音自体に取り組む瞬間があり、ある意味、器楽の作品よりも音に関してより真面目な態度にならざるを得ない。そういったもがきながらも音を作っていく作業は本当に楽しいです。P9_int3.jpegまた、新作であるエレキギター・コンチェルトのオーケストラ部分には、60パートぐらいのボーカロイドを使おうと考えています。「タカタカ・・・」「ドン」「シャ」というオノマトペオーケストラを作ったらどうなるか?それに挑戦したいと思います。

―来場されるお客さんに対して、メッセージをお願いします。

音楽を処理する脳みそとは違うところに働きかけたい、直感を刺激したいです。音楽を聴く快感を考えると、それはやっぱりワクワクやドキドキだと思います。今日は良い音楽を聴いたね、というよりも、「特別な一日」と感じていただけるコンサートにしたいと思っています。


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