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エキジビジョン

TWS-Emerging 184/185/186/187

184 伊藤純代 [Her Memory] / 185 あべゆか [欲望の国]/ 186 及川さとみ [裏山しい冒険] / 187 唐仁原 希 [さよならのあと]

TWS-Emerging_184_1.JPG TWS-Emerging 184 伊藤純代《Her memory》2012

  • 会 期:
    2012年07月07日(土) - 2012年07月29日(日)
    休館日:
    7/9・17・23
    時 間:
    11:00 - 19:00
    入場料:
    無料
    主 催:
    公益財団法人東京都歴史文化財団 トーキョーワンダーサイト
    会 場:
    トーキョーワンダーサイト本郷
    アーティスト:
    伊藤純代、あべゆか、及川さとみ、唐仁原 希

TWS-Emergingは、トーキョーワンダーウォール(TWW)の入選者100名の中から希望者を募り、審査を経た後、TWS本郷にて個展を行う企画です。本年度は、5月から8月までの4ヶ月間を通して各4名、総勢16名の若手アーティストを個展形式でご紹介いたします。
7月は、2012年度第3回目のTWS-Emerging。伊藤純代・あべゆか・及川さとみ・唐仁原希をご紹介いたします。

■ 関連イベント: 

オープニングイベント  日時:7月7日(土)

15:30~17:00 アーティスト・トーク
                      ゲスト 杉浦幸子氏(武蔵野美術大学准教授)
17:00~19:00 交流会

伊藤と及川は現在山形を拠点に制作している作家で、伊藤は2011年度のトーキョーワンダーウォール大賞(立体部門)、及川はワンダーウォール賞の受賞者です。
伊藤の個展タイトルは「Her Memory」。彼女の作品はおびただしい数の人形を細かく裁断し結合させたもの。あどけない幼少時の純粋無垢な好奇心や探究心をきっかけにした行為は、時にグロテスクで残酷にも見えます。そんな光景を目にした記憶や自身の体験、皆さんの記憶にも隠れてはいませんか。しかし年齢を重ねるごとに道徳や社会規範に従い、欲動・暴力的要素を隠蔽して生きていくのが常です。道徳理念を基準(理想の形)として創出された、合理的で清冽たる商品が多く氾濫している中、伊藤は幼少期と変わらず「好奇心で見たいもの」を見続けるために制作しているのだ、といいます。彼女は自身の作品世界をおままごとの世界と例えます。彫刻作品ではなく人形を作っている感覚という伊藤の展示会場は、作者と鑑賞者が共通に抱く記憶の接点となるだけではなく、自己と他者という最低限のコミュニティを示す家族単位の模倣・あるいは演技=「おままごと」を介する事で、私たちが安住している大きな社会の中での在り方を今一度みつめる場となるかもしれません。
一方の及川の個展は「裏山しい冒険」。彼女は常に「山」と向き合います。大量生産される雑誌やチラシのイメージを無数にコラージュし作品を制作する彼女の「山」とは、彼女の創作への欲求や試行錯誤、そして日々の生活への不安や未来への思いの蓄積です。「その欲求の蓄積は自分の中で雪のように深々と降り積もる。でも、つくる事に追いつかぬままその世界の標高は常に増していく。その理想の山は頭の中で築けど頂上は遠のく一方。ただ裾野を右往左往するばかり(及川ステートメントより抜粋)」と悩みもがきつつも、その山を越え、自分の理想世界・新しい風景を見出そうと制作を続けます。本展では、来場者の皆さんには懐中電灯を携え、彼女の見る山々やパースペクティブをお楽しみ頂きます。
あべゆかは、これまで油彩で描かれるストーリーを持ったシリーズ作品に取り組んできました。しかし、彼女の描く「欲望の国」はファンタジックな異世界を想像しているのではなく、人間の欲望や愚かさが生々しく露呈される(私たちが存在する)この世界を示しているといいます。たったひとりの力で世界が変わることはない、というもどかしさと安堵を覚えながら社会をまなざすあべゆかの視線の先には、常に人間の日々の営みがあります。欲望を抱えた人間の犯す過ちやとりまく激情、それらをあべゆかは「愛おしい」と包み込み表現します。
唐仁原は、美術の教科書で一度は目にした事のある古典的な西洋絵画の構図を意図的に導入して表現するペインターです。彼女が鮮やかな色調で丹念に描くのは「失われてしまったもの」。描かれた・あるいは写真に撮影された風景や人物は、既にこの世には無い存在である事も少なくありません。思い出の品や遺品などといった個人の記憶にまつわる大切なものが失われてしまう時こそ(消失を回避する事は出来ないと知りながらも)それを留めようと試みたりするのが人間です。唐仁原は、そうして留まっている品々が時世を超えて他者の記憶へとリンクする装置となり得る事に関心を覚えます。彼女が描く少女漫画の描写にも似た大きくデフォルメされた目をもつ画中の人物たちの幼なげな表情がサウダージを醸し出します。とある個人邸宅で蒐集されたコレクションや思い出の品の数々がTWS本郷の展示会場(ホワイトキューブ)に持ち込まれたかのような空間から見えるものとは...是非会場でお楽しみください。

 

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伊藤純代≪Her memory≫2012、ミクストメディア

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あべゆか≪BUG WORLD≫2011、キャンヴァス、油彩

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及川さとみ≪裏山しい冒険≫ 2011~2012、キャンバス、アクリル絵具、コラージュ

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唐仁原 希 ≪STAR≫ 2011、キャンヴァス、油彩



 

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