フロイト、ヴィトゲンシュタインを生んだオーストリア
肉体と都市に潜む闇と狂気を見つめて
ハプスブルグ朝が中央ヨーロッパにオーストリア帝国を築き、その爛熟した宮廷文化は、ウィーンを中心に都市文化の極限に達した。そしてその退廃とともに、フロイトとヴィトゲンシュタインに代表される人間の肉体と精神の深みに向かう新たな問いかけが生み出された。フロイトの精神分析では、患者の自由連想や空想や夢を言語化し、分析者は無意識の葛藤を定式化して解釈する。現代アーティストはこれを映像という言語に置き換える。個人と身体と都市への無意識の葛藤が映像化され、個人と身体のサイコロジカルな関係、そしてパブリックスペースや建築空間におけるむき出しの身体が、写真とヴィデオというメディアの中に反響する。その眼差しは、肉体と都市に潜む闇と狂気に向けられ、内なる世界と外界との境界線を溶かし、私たちの生な人間の姿と欲望を描き出す。そしてそれは私たちを心の底から強く揺さぶり始める。
<関連イベント>
オープニング・ギャラリートーク
参加アーティストとキュレーター(古屋誠一、ヴァルター・サイデル、家村佳代子・TWS事業課長)によるギャラリートーク(日英通訳付)を行います。
日時:2010年5月29日(土)16:00-18:00(予約不要)
その他、関連プログラムは詳細が決まり次第トーキョーワンダーサイトHPにてお知らせいたします。