日本を代表する現代作曲家を迎え、作曲家本人が自身の活動や作品について語るプレゼンテーションとコンサートを行うシリーズ企画「現代日本の作曲家と出会う」。これまでにお迎えした間宮芳生氏、湯浅譲二氏、一柳慧氏に続いて、第4回目となる今回は、高橋悠治氏をお招きします。コンサートでは、高橋氏の作品に加えて、若手作曲家の桑原ゆうが高橋氏の作品≪青森蛙≫と同じ詩・楽器編成にて本イベントのために書き下ろした新作の初演も行います。
※ 本企画はトーキョーワンダーサイトの「若手音楽家支援プログラム」の一環として実施しています。
※過去に実施された「若手音楽家支援プログラム」一覧はこちら
■ プログラム:
高橋悠治: 「光州1980年5月」(1980) (ピアノ、スライド)
「青森蛙」 [詩:藤井貞和](2000) (箏弾き語り)
桑原ゆう: 「青森蛙」 [詩:藤井貞和](2009) (箏弾き語り)
高橋悠治: 「けろけろころろ」(2004) 〈ピアノ、スライド〉
「bachiana afroasiatica」(2007) 〈ピアノ〉
「鹿(のうた......」[詩:藤井貞和](2008) (箏唄)
■ 出演者プロフィール:
高橋悠治(作曲、ピアノ)
柴田南雄、小倉朗、ヤニス・クセナキスに師事。1960年代はクセナキス、ケージなどの現代音楽のピアニストとして活動。1970年代は日本の前衛音楽誌『トランソニック』の編集。1978-85年アジアの抵抗歌を独自のアレンジで演奏する「水牛楽団」。1976年から現在まで画家・富山妙子とスライドと音楽による物語作品の制作。1990-2007年高田和子のために伝統楽器と声のための作品を作る。いまはピアノでクラシックとフリーミュージックを演奏し、作曲し、執筆している。最近のCDにはブゾーニ、モンポウ、バルトーク、石田秀実、戸島美喜夫のピアノ作品集。著書に「高橋悠治/コレクション 1970年代」「音の静寂、静寂の音」(平凡社)、「きっかけの音楽」(みすず書房)。
西 陽子(箏)
和歌山県出身。沢井忠夫・沢井一恵の両氏に師事。東京藝術大学音楽学部邦楽科卒業。平成5年文化庁芸術研修員。2008年にソロで「SPIRIT OF A TREE ~YOKO NISHI KOTO CONCERT~」アメリカツアー、香港・上海公演を行う。2009年にはインド・スイス。台湾で公演、秋にはブラジル公演及びドイツ・ハンガリーツアーの予定。新作初演、復元楽器の演奏、国内外のアーティストとの即興演奏、洋楽器やオーケストラとの共演、他分野の邦楽家や美術家・作家・詩人とのコラボレーション、自作自演等ソロ活動は多岐にわたる。これまでに2枚のソロアルバムをリリース。根源的な視点から箏を見つめ、自由な発想と感性でさまざまな活動を展開している。
大須賀かおり(ピアノ)
京都生まれ。桐朋学園大学音楽学部演奏学科卒業。同大学アンサンブルディプロマコース修了。第4回日本クラシック音楽コンクール全国大会特別賞。第9回日本室内楽コンクール第2位。2002年、第5回現代音楽演奏コンクール「競楽Ⅴ」優勝。第12回朝日現代音楽賞受賞。受賞記念リサイタルを開催。2003年度青山バロックザール賞受賞。これまでに、「日本の作曲・21世紀へのあゆみ」、「アジア音楽祭 in 東京」、芦ノ湖音楽祭、韓国大邸国際現代音楽祭等に出演。これまでに、ジパングプロダクツより2枚のアルバムをリリース。北京中央音楽院、国家大劇場、上海音楽学院等においても、日中現代作品を中心に公演。これまでに、三上桂子、藤井一興、故Goldberg山根美代子の各氏に師事。
桑原ゆう(作曲)
1984年生まれ。2007年、東京藝術大学音楽学部作曲科を卒業し、アカンサス音楽賞受賞。2009年、同大学大学院音楽研究科修士課程修了。第74、75回日本音楽コンクール作曲部門入選等。International Modern Academy、Academie Schloss Solitude Summer Academy(ドイツ)等に参加。作品≪Doll Bind≫がドイツのEdition Wunnより出版されている。近年、能楽師や声明師と共に伝統音楽と現代音楽の可能性を探る試みを行う。現在トーキョーワンダーサイト青山:クリエーター・イン・レジデンスに滞在し、活動を行っている。