'-Bach=Tiensuu プロジェクト- ゴールドベルグ 再び満ちて
今もっとも若い世代のアコーディオン奏者、デニス・パトコヴィチ(1980-ドイツ)がLUSES財団の助成により来日します。2005年夏、東京での国際コンクールに上位入賞、同時期にTWSで行われたフッソング・ワークショップへの特別参加(演奏&トーク)がきっかけとなり、今回ソロリサイタルが実現しました。
プログラム:
JSバッハ ゴールドベルク変奏曲(全曲)
ユッカ・ティエンスー 委嘱新作(ゴールドベルク変奏曲に関連した新作)※世界初演
曲目解説
ゴールドベルク変奏曲(BWV 988) J.S.バッハ
ゴールドベルク変奏曲(BWV 988)はJ.S.バッハによる一編の鍵盤楽器のための変奏曲です。しかし、この"ゴールドベルク変奏曲"というタイトルは、J.S.バッハによって命名されたものではありません。それはバッハの没後52年たった1802年に出版された、ヨハン・ニコラウス・フォルケルによる評伝から抜粋されました。バッハははじめこの作品を「様々な変奏曲とアリアからなる2段鍵盤のハープシコードのための練習曲」と名づけていました。そして、1742年に(「鍵盤楽器のための練習曲第4番」として、バルタザール・シュミットによって発表されました。その表紙には、「様々な変奏曲とアリアからなる二段鍵盤のハープシコードのための練習曲」と書かれています。現在、この作品は音楽歴史の中でも最も重要な変奏曲の形態の例の1つであると考えられています。
Erz ユッカ・ティエンスー
ユッカ・ティエンスー(Jukka Tiensuu)による'Erz'は、バッハの楽曲に沿って点在する独立した複数の小曲によって構成された組曲です。この現代の作品は古典作品と新しい音楽の間の架け橋となるようなゴールドベルク変奏曲の姉妹編となるものです。それは、ティエンスーという一人の現代作家が、J.S.バッハの秀でた作品を現代の視点からどのように捉えるのか、その新しい方法であるべきなのです。また各小曲は、単曲としてばらばらに演奏することもできます。
(演奏者デニス・パトコヴィチによる解説、 訳:滝澤華子)