「生の世界から死の世界へ移されることは、花にとって一つの超越である。死の上に立たされた花は、生における「時」の成立から切り離されてあたかも時なき現在に立つかの如くであり、その儚き数日の存在は、生滅なき一点の瞬間となる。花は超越として瞬間に移され、そこに定着せしめられる。それは時のうちに浮かび出た「永遠」の加現になる。」
(「生花について」西谷啓治『随筆集 風のこころ』より)
浅葱の土壁と、銀閣寺の銀沙灘・向月台にみられる「疑集」の手法で制作・構成された舞台美術としての庭を展示。手がけたのは、桂離宮の修復でしられる、日本を代表する左官職人久住章。トーキョーワンダーサイトではこの制作をアーティストにワークショップとして公開したところ、新進アーティストが多数集まり、制作に参加した。イタリアのスタッコの技法にも精通し、ネイティブアメリカンともコラボレートするなど、世界中の土と深く深く関わってきた久住章の自由な発想と手法が現代アートに迫る。
桂離宮の修復で知られ、日本を代表する左官職人の久住章氏によって制作された、舞台美術としての庭を展示。メイキングサイトワークショップに参加した若手アーティストも一部制作を行いました。