Mail Magazine

 

Open Call

2012年04月25日 On site lab

第7回展覧会企画公募

※応募受付を終了いたしました。ご応募ありがとうございました。

テーマ:キュレーションとは何か?
展覧会の企画を志し活動している若手への支援・育成を目的とし、展覧会企画そのものを公募するプログラム「展覧会企画公募」。選出された企画はTWSが支援し、TWS本郷にて展覧会を実施する機会を得ます。
今、私たちは大きな転換期を迎え、文化芸術やアートの担い手としてのミッション、展覧会を開催する意味...これまで当然とされ省みることの無かった、あらゆる事象を根本から再考する局面に立っています。多様性を帯び流動的なグローバル社会では、価値基準や情報への関わり方も変容し、改めて「キュレーション」という行為やそれにまつわる思考が見直されています。また、芸術作品をモノとしてではなく、活動そのものやプロセスをアートとして提示し、リアリティを追求する動きも顕著に見受けられます。
第7回目を迎える2012年度は、《キュレーションとは何か?》をテーマに検討していきます。新しい表現の可能性のみならず、展覧会という表現の場をとおしていかに社会へコミットし、新たな協働の地平を開いていけるか。TWSは、これまでの「展覧会」という枠組みを再考し、積極的に展覧会とはどのような場であるかをともに考え、ともに試行していく企画を募集します。新しい発想とエネルギーに満ちた企画の提案をお待ちしております。


[審査員]
毛利嘉孝 (社会学者、東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科准教授)
杉田 敦 (美術評論家、女子美術大学教授)
高橋瑞木 (水戸芸術館現代美術センター 主任学芸員)
家村佳代子 (TWSプログラム・ディレクター)


[応募〆切日]
メールエントリー締切日: 6月19日(火)15:00
書類郵送提出締切日:   6月22日(金)17:00   (郵送必着、持込可)

[応募要項] 7th_EASP_募集要項.pdf

[応募パッケージ]

TWS_easp2012_JPN.zip

 

お問合せ先 E‐mail: koubo2012@tokyo-ws.org
※メール以外でのお問い合わせは受付けておりません。
【キュレーション・ゼミ開催!】
5月26日(土)15:00-17:00
トーキョーワンダーサイト青山:クリエーター・イン・レジデンス
本公募に伴い、審査員をパネリストに迎えキュレーション・ゼミを開催いたします。
詳細はこちら


 

・ 一次選考 書類審査後、第一次選考通過者に個別にご連絡いたします(7月中-下旬予定)。
・ 二次選考 面接 (7月下旬-8月上旬予定) TWS本郷にて行います。
 (但し日本国外に応募者がいる場合、スカイプでの面接も可。)
・ 最終結果 は2012年8月にHP(http://www.tokyo-ws.org)にて発表。


【 審査員からのメッセージ 】

キュレーションとは、単に作家や作品を選ぶことではない。それは、世界観や哲学を示すことである。「現在日本にキュレーターが必要だ」というのは、今の時代、世界観や哲学が求められているということにほかならない。
アートは現在急激に変化しつつある。かつてアーティストとは、絵画や彫刻など物理的な作品を生み出す特権的な人だった。こんにちアーティストは、コミュニケーションやネットワーク、ブランドや情報、制度など非物質的な作品を作り上げる人々である(もちろん、このことは絵画や彫刻がなくなることを意味していない。むしろ絵画や彫刻もまたこの非物質的な流動性の中に巻き込まれることで、別の役割を与えられつつある)。新しい時代に対応したキュレーターの登場が希求されている。この企画公募がまだ見ぬ才能の発掘の場になることを願ってはやまない。

mouri_1.jpg
毛利嘉孝 
(社会学者、東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科准教授)

//////////

キュレーションは、今日ではアート・フォームのひとつと考えるべきだろう。その好例のひとつは、2010年のヴェネツィア・ビエンナーレの北欧館。ティルマンズやマウリツィオ・カテラン等の作品をキュレーションしたのは、エルムグリーン&ドラッグセットだった。彼らは、キュレーションという方法自体をひとつのアート・フォームとして、まさに「表現」した。キュレーションを評価する特別賞を受賞したが、それ自体はアートの対応不全を物語ってしかいない。アート・フォームを限定した上での賞、絵画賞とか彫刻賞、写真賞なんて、今さら意味はない、でしょう?!
キュレーションは、ペインティングであり、フィルム・メーキングであり、撮影であり、彫刻、などなどである。そのどれかと同じ価値があり、それだけのことに過ぎない。

sgt.jpg
杉田 敦 (美術評論家、女子美術大学教授)

//////////

某ジャーナリストの「キュレーション」と銘うった新書によると、キュレーションとは「無数の情報の海の中から、自分の価値観や世界観に基づいて情報を拾い上げ、そこに新たな意味を与え、そして多くの人と共有すること。」だそうだ。この定義をアートに当てはめるなら、作品やアーティストの活動が情報ということになるだろうか。実際、英語のinformationの語源であるラテン語のinformationemとは心や精神に形を与えるということらしいから、あながち作品は情報である、ということも間違いではないのかもしれない。しかし、私はあえてこの定義に抗ってこう言ってみたい。「コンテンポラリーなキュレーションとは、アーティストの活動や作品によって、自分の価値観や世界観が拡張されたり覆されることを柔軟に受け入れながら、キュレーションの再定義を自分の場やメディアの創出といった実践を通して常に試みること。」その実践にどんな道筋(文脈)を付与することができるか、試行錯誤してみませんか。

t_mizuki.jpg
高橋瑞木
(水戸芸術館現代美術センター 主任学芸員)

TOP